【防災】ミネラルウォーターのペットボトルの賞味期限の話

今回は賞味期限のきれた水の話。

みなさん、ペットボトルの賞味期限がきれたらどうしていますか?

 

 

賞味期限のきれた水・私の場合

まあまあ大きめの地震を経験して以降、ローリングストックで飲み物やら食べ物やらを自宅に置いているわけですが、普段ペットボトル水を飲む習慣のない私は、つい水の賞味期限がきれてしまう…。もう何本もそんな状態。できるだけ使おうと思うんだけど、忘れちゃうんですよね…。勿体ない…。

で、期限のきれた水をどうしているかというと…

 

置く場所がある限り置いている。笑

 

従来の勿体ない精神が作用して、捨てることができず、まあ何かに使うことあるんじゃない?的な感じで置いてあります。

ただ、飲む気にはならなくて、今のところ使ってはいないのですけど…。

見た感じ、変色しているわけではないんですよね…。

これ、どうするのが正解なんだろう…。

 

そんなある日見つけた記事。

 

賞味期限がきれた水は、飲めないわけではない?

たまたま目にしたこちらの記事。

え。そうなんですか😳

もうちょっと調べてみよう…。

 

消費者庁のサイトにも「賞味期限を超過しても一律に飲めなくなるわけではない」って書いてある!

食品ロス削減に関する記事の中にあった記載がこちら。

「賞味期限」とはおいしく食べられる期限のことであり、食べられなくなる期限ではありません。期限を過ぎたら食べない方がよい「消費期限」とは異なります。

---略---

また、飲料水は、賞味期限を超過しても一律に飲めなくなるものではありません。品質の変化が極めて少ないことから、一部のものについては期限表示(消費期限・賞味期限)の省略も可能としています。

消費者庁 [食品ロス削減] 食べ物のムダをなくそうプロジェクト

 

ふむ。。

じゃあ、置きっぱなしにしているミネラルウォーターは捨てなくて正解だったということかな?

 

 

なぜ賞味期限が超過しても一律に飲めなくなるわけではないのか

「ミネラルウォーター」、すなわち「水のみを原料とする清涼飲料水」は、日本では食品衛生法で製造基準が定められていて、多くのものは特定水源から採取された地下水や水道水をろ過して、殺菌し (加熱殺菌、ろ過殺菌、紫外線殺菌、オゾン殺菌等)、容器に充填しているそうです。

 

この製造工程を経ているものは、容器に適切に充填・保管されていれば、品質の劣化が起こりにくいとされています。

(なお、除菌殺菌していない場合は、除菌又は殺菌を行なっていないことを表示するよう定められています。)

 

品質の劣化が起こりにくいので、

食品表示法では、

ガラス瓶入りのもの (紙栓をつけたものを除く) やポリエチレン容器入りのミネラルウォーターの賞味期限や保存方法は、省略できることになっている。

 

基準に従って製造されたミネラルウォーターは、ペットボトル容器でも長期保存水でも品質は変わりない、ということでした。

 

だから、適切に保管されているものであれば、賞味期限が超過したからといって、飲めなくなるとは限らないということなのですね。

ガラス瓶やポリエチレン容器の場合は、賞味期限の記載をしなくてもよいとして、一般的なペットボトルはどうなのか?

ペットボトルはポリエチレンテレフタレートで作られています。

この ポリエチレンテレフタレートは、液体は通しませんが、わずかな気体透過性があります。

 

ということで、

ペットボトルの場合は、ペットボトルの素材を通して、

  1. 水が蒸発するので、徐々に中身の量が減っていく
  2. 外部のにおいが水に移ることがある

らしい。

 

ほんとに中身減るのか、、

2020年3月が賞味期限のミネラルウォーター (2年5か月経過) の写真をどうぞ。

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いや、久しぶりに見たらベッコベコなんだけど。笑

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水の量も減ってますねー。

ペットボトルにもよると思いますが、ペコペコ系のペットボトルは何本かこんな感じになっていました。(古いものを家に何本も置きすぎなんじゃないかという疑惑は置いておいて…)

 

水が減ったときに問題になるのが、計量法

計量法では、表示と実際の容量が許容の誤差(500mlの場合は2%、2リットルの場合は1%)を超えた商品を販売してはいけないとされています。

上の写真みたいに、水が減っていくと計量法にひっかかってしまう可能性が出てくるわけですね。

そういうわけで…

ペットボトル容器のミネラルウォーターの賞味期限は、「水の賞味期限」ではなく、「計量法違反にならない期限」を示しています。

農林水産省より

ということだそうです。

 

備蓄用などの長期保存水のペットボトルは、通常のペットボトルより厚いものとなり、気体透過性が低くなっているため、賞味期限が長く設定できるのだそうです。

ちなみに、私の家に置いているペットボトルに、長期保存水ではないのですが、とっくの昔に期限がきれている、わりと厚めのペットボトルがあるのですが、それは先ほどの写真みたいにペコっとなっていなくて、まだあまり水分も飛んでない感じでした。

 

においに関しては、今までペットボトル飲料でにおいの移ったものを飲んだことがないから分かりませんが、水なんて本来無臭だから、におい移りしていたら使いにくいでしょうね。。保管場所はよく考えたほうがよさそうです。

 

 

開封したらはやめに使うこと!

ということで、適切に保管しておけば、賞味期限がきれたからといって、すぐに飲料水候補から外す必要はなさそうですが…

 

当たり前ですが、開封したらはやめに使うこと!!

冷蔵庫保管で、だいたい 2~3日 を目安に使い切るのがよいそうです。

 

まあ…お茶なんかでも、開封後1週間くらい冷蔵保管してて平気だったりしますが、なんともないのは運がいいだけかもしれませんのでね…。おすすめしません。(*'ω'*)

 

 

最後に

今回は気になっていたミネラルウォーターの賞味期限の話でした。

適切に保管できていれば、賞味期限がすぎていても、いざという時には使うことができそう。

とりあえず、賞味期限ぎれの置きっぱなしのミネラルウォーターも、置き場所がある限り、引き続き置きっぱなしにしておくことにしました。

 

とはいえ、メーカーさんによっては、期限がきれたら飲食用には使わないでくださいね、と記載があるものもあって、まあ、期限がきれたものは状態の保障はできないから、自己責任で、ということですね。

 

そして、そうは言っても、やっぱりせっかく購入したものなので、できれば賞味期限内においしく使って、新しいものを補充しておくようにしておきたいと思います。

それでは今回はこのへんで。(*'▽')/

 

 

農林水産省のサイトを参考にさせて頂きました。

地震発生時等の防災備蓄用の水として、5年保存や7年保存、15年保存などの長期保存水が販売されていますが、これは通常販売されているペットボトル容器のミネラルウォーターとはどのように違うのですか。:農林水産省

 

 

おまけ

備蓄用に置いているペットボトルは、管理のしやすさから、2Lのものを置いているのですが、一度開封すると早めに使い切らなくてはならないことなども考えると、500mLのペットボトルも多少はあった方が多分便利なんじゃないかと思います。非常用持ち出し袋分も含めて、数本は置いていますが、ちょっと心もとない。もうちょっと買っておこうかな。

 

お値段や購入のしやすさ(スーパーに置いてある)から、普通のペットボトルを中心に備蓄していますが、これ、ちょっと気になります。。(*'ω'*)