10年以上前の話ですが、メモリが512MBしかないノートパソコンの動きがイマイチなので、1GBのメモリを購入して増設したことがありました。
今からしたら1.5GBのメモリなんて何じゃそりゃって感じですが、当時は増設したらサクサク動くようになって、感動したことを覚えています。
以下、素人のまとめなので、間違っているところもあるかもしれません。
個人的な備忘録も兼ねての記事ということでご了承ください。
メモリとは?
メモリの名前の由来は memory (記憶)。
パソコン内に保管しているデータを、HDDやSSDから必要な分だけ取り出して、
データを処理するCPUに渡すために仮置きしておく役目を担っています。
もう少し具体的に言うと、パソコンを起動した時、プログラムを起動した時、ファイルなどを開く時、必要なデータは全てSSDやHDDから読み込まれて、メモリ上に仮置きされます。メモリ上にあるデータをCPUが読み書きして、処理が終わると、その情報は再びメモリ上に置かれます。そしてそれを保存すると、メモリからSSDやHDDに書き込まれます。
よく例えられるのは、CPUが作業する人の頭脳で、メモリが作業机、SSD・HDDなどのストレージがデータを格納している引き出し。データやアプリケーションは、書類や道具。
メモリの容量が大きい、つまり机が広いほど、机の上にいろいろな資料を広げることができるので、様々な作業をする効率がよくなります。
机が狭いと、参考にしたい資料を探すのが大変だったりしますもんね。
メモリの容量は、パソコンの処理速度に影響するというのもわかりますねぇ。
なお、メモリは「主記憶装置」とされていて、高速処理を行うことに特化していて大容量のデータを置いておくことができないので、自動的にデータが失われる、揮発性メモリがほとんどだということです。確かに、パソコンの電源を切ると、次立ち上げた時、保存していないデータは消えていますよね。
ちなみに、CPUの指標になる「動作周波数」は頭の回転の速さ、「コア/スレッド数」は作業する人の数に例えることができるそうです。確かに作業台が広くて、そこで頭の回転の速い人が数人で作業すると、めちゃくちゃ効率がいい… (๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )
メモリはどこで確認できるの?
メモリは、読み書きができるRAM (random access memory) と、読み出し専用のROM (read only memory) の2種類があって、パソコンやスマートフォン、タブレットなどでいうメインメモリは、RAMを指します。
Windows 10の場合、システムのバージョン情報にある「実装RAM 〇〇GB」っていうのがメモリの容量です。
メモリが少ないとどうなるのか?
以下のような症状が出る可能性があります。
・動作が遅くなる
・パソコン本体やソフトがフリーズする
・アプリケーションを起動することができない
・パソコンの電源が落ちることもある
メモリの容量とストレージ (SSD・HDD) の空き容量の関係
メモリ容量が少ない場合、用は作業机が狭いので、頻繁にストレージの読み取りと書き込みを行うことになり、動作速度が低下します。
一方で、ストレージの空き容量が少ない場合も、CPUのデータの読み取りに時間がかかるようです。
メモリの処理能力に見合ったストレージを用意しておくのが大事なんですね。
実際どのくらいのメモリが必要なのか
自分の経験で言うと、2003年に購入したパソコンは、メインメモリ256MBでしたが、当時の環境なら、ネットサーフィン、音楽聴く、CD-Rに書き出す、DVD再生も問題なくできていました。当時はWindows XPでしたが (普通のXPのシステム要件はメモリ128MB以上)、現行のWindows10とか11は、CPUやストレージも、そしてメモリも足りなくて使うことができません。。
そんなわけで、必要なメモリの容量は、使用するOSやソフト、アプリなどによって変わってくると思うので、、今回の内容はあくまで2022年現在ということで。
4GB | 8GB | 16GB | 32GB〜 |
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Webブラウザの単独のページの閲覧等 |
日常生活での使用 | ビジネス、ゲームでの使用 | 複数の作業や大容量データの使用 |
複数ページの閲覧や、Officeとの併用など、マルチタスクをしたい時は容量不足で効率が落ちることもある。 |
Web会議アプリケーションや、Office、画像編集ソフトの起動など問題なく、アプリケーションによっては複数起動も問題ないが、多くのソフトを同時に起動したり、動画編集をするには少々パワー不足。 多くのゲームで最低限必要だが、最高画質は難しいかもしれない。 ExcelやWord、Adobe Acrobat、PowerPoint、メールソフト等の同時起動は可能だが、作業状況によっては効率が悪くなることも。Photoshopとillustratorの同時起動はちょっと厳しかった。 |
複数のアプリを同時に開くなど、マルチタスクが必要なビジネスシーンや、ゲーム、動画編集などの場合。 | ゲームを含むマルチタスクを行う場合や、動画編集などの場合。集中的に複数のアプリケーションを使用する場合など。 |
最後に
結論として、今のところ日常使いなら8GBあれば十分。
ネットサーフィンやWordやExcel以外にもパソコンで色々やりたいなら、16GB以上も検討してみたらいいのかもという印象。
メモリの容量だけが大きくても、それを使いこなすCPUや、使うためのデータがなければ意味はありません。CPUの性能、使用目的等を考えて、バランスの良い容量を選びたいところです。
年数が経つとその環境下で必要な容量が増えていく可能性は高いので、長く使う予定であれば、その点を考慮しておくのはいいかもしれません。
少なくとも、現在ギリギリのスペックだと後々ちょっと使いにくくなる可能性が高いので、増設できないタイプのものを買うなら、余裕を持った容量を選びたいですね (とはいえ、パソコン自体が消耗品なので、この辺の判断は難しい…)。
私が今使っている数年来のパソコンは8GBで、こうしてブログを書いたり、ブログに載せるための写真を編集したりは全く問題ないのですが、前述の通り動画編集など、作業内容によっては少し我慢しなくてはいけない場面も出てきていたので、今度買い換えるパソコンは16GB以上にする予定です。
それでは今回はこのへんで。ヽ(*´∀`)