今回は熱中症の話を少しまとめています。
前半:症状編。
後半:対応編。今回後半です(*'▽')/
応急処置
1.まずは涼しい環境へ。
風通しのよい日陰や、クーラーが効いている室内に。
2.服を脱がせて、できるだけ早いタイミングから冷やす。
- 脱げるものは脱がせて。
- きついベルトやネクタイ、下着はゆるめる。
- 濡らしたタオルやハンカチをあてて、うちわや扇風機などであおいで、からだを冷やす。
- 服の上から少しずつ冷やした水をかけてもよい。
また、氷のうや、冷えたペットボトルなどで、腋の下、首のまわり、脚の付け根などを冷やすことも効果的。
(血液が冷える→血液がからだを巡って、からだが冷える)
☆☆できるだけ早く冷やすことが大切です。
3.水分補給
- 冷たい水を自分で飲んでもらう。(意識がない人に無理やり飲ませてはダメ。)
- 塩分などが含まれている、経口補水液や、スポーツドリンクなどがよい。
※スポーツドリンク、経口補水液ともに、塩分や糖分などが含まれますが、その割合がちょっと違います。スポーツドリンクは、経口補水液より塩分が少なく、糖分が多めです。熱中症の時は、経口補水液がより適しています。
<量の目安:経口補水液の場合>
学童~成人 (高齢者も):1日 500mL~1000mL
幼児:1日 300mL~600mL
乳児:体重 1kg当たり 30-50mL。
もし手近になかったら…
水1Lに 1-2g の食塩をいれた食塩水。あれば砂糖 20-40gも加えたもので、
とりあえず対応するという方法も。。
※ 意識がない、反応がおかしい、という場合は、気道に水分が流れ込んでしまうことがあります。また、吐いている、吐き気がある、という場合は、胃腸の働きが弱っているので、このような場合は、口から水分をとることはできません。
点滴による水分補給が必要です。
自宅で熱中症になることもあるし、下痢、嘔吐時にも使えるから、
自宅に常備しておいてもいいかもしれませんね。
写真はたまたまうちにあったもの。
※予防的な水分補給について。
経口補水液やスポーツ飲料には塩分がたくさん含まれています。
また、大量に糖分を摂りすぎると、『ペットボトル症候群』という急性の糖尿病を発症することがあります。
スポーツをする時や、熱中症の時は、もちろん、大量の汗をかいたり、下痢や体調不良で食事があまりとれていない時は、経口補水液やスポーツ飲料はとても有用ですが、そうでないときの摂取は、ほどほどに…。
ノンカフェインの麦茶などを併用しつつの、適度な水分摂取がよさそうです。
高血圧症や糖尿病、心臓病などの持病のある方は、かかりつけの先生に相談してみるのもよいですね (*'▽')
4.医療機関へ運ぶ。
軽い症状でも改善がみられなかったり、頭痛や吐き気、集中力・判断力が低下、意識がない、反応がおかしい、などの症状があるときは、迷わず病院へ。
(前半、熱中症の種類参照)
熱中症は、症例によっては急速に進行し重症化します。熱中症の疑いのある人を医療機関に 搬送する際には、医療機関到着時に、熱中症を疑った検査と治療が迅速に開始されるよう、その場に居あわせた最も状況のよくわかる人が医療機関まで付き添って、発症までの経過や発症時の症状等を伝えるようにしましょう。
特に「暑い環境」で「それまで元気だった人が突然倒れた」といったような、熱中症を強く疑わせる情報は、医療機関が熱中症の処置を即座に開始するために大事な情報ですので、積極的に伝えましょう。 情報が十分伝わらない場合、(意識障害の患者として診断に手間取る等)、結果として熱中症に対する処置を迅速に行えなくなる恐れもあります。26頁に「医療機関が知りたいこと」を示しています。このような内容をあらかじめ整理して、医療機関へ伝えると良いでしょう。
まとめ
暑いところや、ムシムシする場所にいるとき、
体調が悪いときは、無理をせず。。
暑い季節を乗り切りたいですね (*´▽`)
参考にした資料、参考になる資料など。
【環境省のサイト】
▲▼ 熱中症のマニュアルなど、より詳しい情報がたくさんあります。
【熱中症予防声掛けプロジェクトのサイト】
▲ 絵がかわいくて、とても分かりやすいです (*´▽`*)
【熱中症診療ガイドライン 2015:日本救急医学会】