COVID-19の抗体検査を受けてみた

ワクチン3回接種を受けてしばらくして、COVID-19の抗体検査を受ける機会がありました。

無症状で感染していることもあるから、どうなのかなと思っていましたが、果たして結果は…?

 

私の検査結果

N抗原に対する抗体 陰性

S抗原に対する抗体 陽性

 

抗原抗体とは

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スパイクタンパク質 (Sタンパク質=S抗原)

コロナウイルスの表面にあるトゲトゲが、スパイクタンパク質 (Sタンパク質=S抗原)。

このSタンパク質が細胞表面にある受容体にくっついて感染します。

変異型ウイルスは、Sタンパク質の複数箇所のアミノ酸置換 (Sタンパク質の変異) によるもの。

ファイザー社やモデルナ社の mRNAワクチンは、Sタンパク質の設計図となるmRNA を脂質の膜に包んだワクチンです。mRNA が細胞内に取り込まれると、細胞内でSタンパク質が作られて、免疫の仕組みによって抗体が作られるようになります。

これがSタンパク質に対する抗体、つまりS抗原に対する抗体。

感染したり、ワクチンを接種したりすると産生されるようになります。

 

ちなみにこの mRNA はSタンパク質を作るために使われたあと、すぐに分解されます。さらに mRNA を元につくられたSタンパク質も数週間以内には分解されるということでした。

 

ヌクレオカプシドタンパク質 (Nタンパク質=N抗原)

コロナウイルスのRNAを包むタンパク質の殻が、ヌクレオカプシドタンパク質 (Nタンパク質=N抗原)。

Nタンパク質は、突然変異などでもアミノ酸配列の変化が起こりにくい部分です。

このNタンパク質が細胞内に取り込まれると産生されるのが、Nタンパク質に対する抗体、つまりN抗原に対する抗体。

前述のmRNA ワクチンは関与しないタンパク質です。なので、ワクチン接種のみでは産生されることはなく、感染した場合に産生される抗体となります。

 

 

ということは?

まとめるとこうなります。

  • N抗原に対する抗体→感染歴があると陽性
  • S抗原に対する抗体→感染歴もしくはワクチン接種歴があると陽性

 

私はN抗原に対する抗体が陰性だったので、感染歴はおそらくなくて、ワクチンを接種しているので、今回検査したS抗原抗体に対しては、十分抗体価が上昇している、ということになりますね。

同じ検査を受けた、感染歴のある方は、両方陽性だったとおっしゃっていました。

 

ただ、今回受けた検査は、まだ研究試薬としての扱いで、結果は参考までに、とのことでしたし、

ワクチンを接種した時に体内に入ったmRNAはおそらくもうないはずなので、抗体価も徐々にさがると思われます。

この検査をしたのは少し前なので、今まさにどうなのかは、今検査しないと分かりませんね。

 

まあ、今回の検査の結果はあくまで参考に、引き続き適切な感染対策をしつつ過ごしていきたいと思います。

 

ちなみに、よく見るコロナウイルスのイラストですが、トゲトゲの部分が王冠 (ギリシア語でコロナ) のように見えるから、というのが由来だそうですね。今回、腹立たしいウイルスだわと思いながらイラスト描きつつ、ふと、エンベロープがあるウイルスであったのはよかったんだろうな…と改めて思いました。。(エンベロープがあるとアルコールとかの消毒薬が効く)