血圧計を買おうと思ったけど、どれがいいのかよくわからなかった
という話をよく聞くので、
そのあたりことを血圧の話を絡めつつ、まとめてみようかなと思います。
今回は第二弾。血圧計を選ぶです。
↓ 第一弾はこちら。
上腕で測るタイプと手首で測るタイプ、どちらがおすすめ
おススメは上腕で測るタイプです。
高さをかえて血圧を測るとどうなるのでしょう。
腕を横に挙げて測定 115/73mmHg
斜め下にして測定 120/78mmHg
腕を下げて測定 126/84mmHg
(N Engl J Med 271: 72-74, 1964)
ほんの少しの違いで、値が異なるという結果でした。
ということで、血圧を測る時は測定部位の高さが大切になります。
ではどの高さに合わせたらよいのでしょうか。
答えは心臓の高さです。
上の絵で言うと、真ん中の腕の位置が丁度よい高さになります。
手首タイプより、腕で測るタイプの方が高さを合わせやすいかもしれません。
また、血管内の圧力は心臓からの距離によって若干異なり、
例えば収縮期血圧は、心臓から遠い血管ほど高くなります。
上腕で測定した時と、手首で測定した時では、±10mmHg程度の差が出る そうです。
(±10という値はある資料を参考にしていますが、
実際の測定の場合、高く出ることも低く出ることもあるからかなと思います)
病院などで治療する際には、原則、上腕で測定した値を指標にしているので、
その意味では家庭での測定時も上腕で測定するのがよいかもしれません。
ということで、心臓からの距離、高さを合わせやすい、
上腕で測るタイプ がおすすめ です。
日本高血圧学会でも、上腕で測定するタイプが推奨されています。
ちなみに上記の理由でおすすめは上腕で測るタイプですが、
上腕で測るタイプも、手首で測るタイプも、精度そのものは変わりません。
手首タイプは小さいので、持ち運びが楽というメリットなどがあるので、
最終的には、測定環境に合わせて選ぶのがよさそうですね。
全自動?一部手動?
聴診器を腕に当てて、手動でカフ (腕帯) を締めて、、
というのは電池のいらない最もシンプルな測定方法ですが、
家庭用の血圧計は基本ほぼほぼ自動ですよね。
ボタン押すだけでオッケーという。
基本はそれでよいと思います。
ちなみに私の家にはコレがあります。
購入当時、電気屋さんにあったものの中で
最安値だったからという理由 (確か 2000円くらいだった)。
手動加圧方式、
つまり自分で送気球 (ポンプのところ) 部分をしゅぽしゅぽして、
カフを締めて測定する仕様です。
シンプルなので電池の持ちもよいし (2000回くらい測定可能らしい)、
小さくて場所も取らないので、
とりあえず買ってみようかなって方にはおすすめします。
※
ネットで見ているとお値段が時々高くなっているので、
もしこの商品を検討される場合は、こちらもご参考ください。
カフ (腕帯) は?
かなーり体格がよい方、筋肉もりもりの方だと、
通常タイプのカフ (腕帯) だと、うまく測定できないことがあります。
かなーり腕が細い方も然り。
メーカーさんによっては、豊富なラインナップがある商品もあるので、
体形にあったものを選ぶことも大事です。
ちなみにカフは、
きつく巻くと低く、緩く巻くと高めの値がでます。
最後に
ということで、血圧計を選ぶ話でした。
しまい込まずに定期的に測定して、自分の血圧を把握しておくことが大事なので、
現在探している方は、ご自身にあった使いやすい血圧計が見つかるとよいですね。